生成AIのプロンプトとは?書き方のコツや事例・テンプレートをご紹介

生成AIのプロンプトとは?書き方のコツや事例・テンプレートをご紹介

生成AIプロンプト AI・生成AI

生成AIのプロンプトとは、生成AIに対するユーザーの指示や質問文のことです。プロンプトの質が回答の精度を左右するため、ポイントを押さえて作成する必要があります。

本記事では生成AIのプロンプトの概要や書き方のコツ、ビジネスで使える事例をご紹介します。

生成AIのプロンプトとは

生成AIのプロンプトとは、AIに特定の指示を与えるためのテキスト入力のことです。「顧客に返信するメールの文章を作成して」「プログラミングのコードを作成して」といった、ユーザーがAIに出す、具体的な指示を指します。

プロンプトの重要性

生成AIの出力はプロンプトの精度に大きく左右されます。とくに、やや複雑な指示の場合は、意図がしっかりと伝わるようにAIに伝えなければなりません。

曖昧な指示ではAIも適切な応答ができず、期待とは違う内容になってしまうでしょう。

プロンプトエンジニアリングとは

「プロンプトエンジニアリング」とは、生成AIから意図を反映した回答を導き出すための質問内容を作成する、技術やスキルのことです。

AIのアウトプットは大きく変わるため、ICT関連の専門家だけでなく、業務の効率化や成果向上を目指すすべての方にとって重要なスキルといえます。

生成AIのプロンプトを作成する際の5つのポイント

生成AIのプロンプトを作成する際の主なポイントは、以下の5点です。

  1. 役割を与える
  2. 具体的なタスクを伝える
  3. 制約条件を付ける
  4. 必要な項目を逆質問させる
  5. ソースの提示を求める

それぞれの内容を解説します。

1.役割を与える

プロンプトを作成する際の重要なポイントの1つが、役割を与えることです。

生成AIは指定された人物像になりきって回答するため、「ITセキュリティの専門家として回答して」など、どの立場での回答を望むのかを明確に伝えることで、視点や専門性のコントロールが可能になります。

2.具体的なタスクを伝える

プロンプトを作成する際のポイントとして、AIに依頼するタスクを明確に伝える必要があることも挙げられるでしょう。生成AIは与えられた情報のみを手がかりに回答を作ることから、依頼が曖昧な場合、一般的で的外れな結果になりかねません。

単に「文章を作って」と伝えるよりも、「取引を継続したい気持ちが伝わるメール文を作って」など意図を具体的に示したほうが、期待する回答を得やすくなります。

3.制約条件を付ける

効果的なプロンプトにするには、制約条件を付けることが欠かせません。AIは条件がなければ無数の回答パターンを生成できるため、期待通りにならない可能性が高くなるからです。

例えば「小学生でも理解できるように」と条件を加えると、専門用語を避けた平易な説明が得やすくなるでしょう。

なお、プロンプト作成時に「#条件」のように、「#(ハッシュタグ)」を使うことで、指示内容が明確になり、求めている回答に近づける可能性が高まります。ハッシュタグは、「出力形式」や「必要項目」などの前にもつけることも、効果が高いとされています。

4.必要な項目を逆質問させる

精度の高い回答を得たいなら、AIに必要な情報を逆質問させる方法も有効です。こちらが条件を十分に提示できないと、何度もやり取りが発生し効率が低下しかねません。

しかし、例えば「回答の質を高めるために不足している情報を質問してください」と加えると、AIが補足事項を尋ねてくれます。結果的に、短いやり取りで具体的なプロンプトを完成できます。

5.ソースの提示を求める

効果的な生成AIのプロンプトを作成するには、ソースの提示を求める方法も重要になるでしょう。生成AIの回答には誤情報(ハルシネーション)が混ざる可能性があるためです。

具体的には、「その情報のオンライン参考文献を10件教えてください」などの指示をしましょう。AIが提示した参照元を確認することで、信頼性を判断しやすくなります。

ビジネスで使える生成AIのプロンプト例5選

ここでは、ビジネスで使える生成AIのプロンプトの具体例をご紹介します。内容は、以下の5つです。

  1. メールの文章作成
  2. 議事録作成
  3. 翻訳
  4. 企画立案
  5. プログラミングコードの作成

それぞれの内容を見ていきましょう。ぜひ、実際にプロンプトを作成する際の参考にしてください。

1.メールの文章作成

ビジネスメール作成を目的とするプロンプト作成において重要なのは、「誰に宛てるのか」「目的は何か」「どのトーンで書くのか」を明確に伝えることです。これにより、相手や状況に合った適切なメール文を一から考える手間が省けます。

<プロンプト例>

あなたは生成AIソリューションを販売する営業担当です。以下の条件を踏まえ、取引先からのメールに返信してください。

#取引先からのメール

この度は、生成AIソリューションのご提案ありがとうございます。導入プロセスについてお伺いしたいことがあります。……

#出力形式

  • 文字数:300文字以内
  • 文体:丁寧かつ簡潔
  • 語尾:「です」「ます」調

2.議事録作成

会議の議事録作成を指示するプロンプトのポイントは、必要な項目や書式をあらかじめ指定することです。それにより、理想に近いアウトプットを得やすくなるでしょう。音声データを添付できない場合でも、文字起こしやメモを貼り付ければ対応可能です。

<プロンプト例>


以下の条件を踏まえ、議事録を作成してください。

#必要項目

  • 会議日時
  • 参加者
  • 議題
  • 主な発言内容
  • 決定事項
  • 次回の予定

#フォーマット

箇条書き形式でまとめてください。

#会議内容

〜〜〜(音声を文字起こしした内容をここに記載)

3.翻訳

翻訳を目的としたプロンプトでは、「どんな文脈で、誰に向けて、どのようなトーンで訳してほしいか」を伝えるようにしましょう。これにより、自然で正確な翻訳が得られるでしょう。

<プロンプト例>

 以下の条件を踏まえ、提示した原文を英語に翻訳してください。

#文脈

ビジネスメール(既存顧客への案内)

#トーン

丁寧かつフォーマル

#原文

当社にて生成AIの新しいモデルを開発し、提供を開始しました。

4.企画立案

新しいアイデアや企画を検討する際は、生成AIに対して、とくに「テーマ・目的・条件」を明示することで、実用性の高いアイデアを引き出せます。具体的な背景や出力形式を示すことで精度が上がり、議論のたたき台として活用しやすくなります。

<プロンプト例>


あなたはマーケティング戦略に強みを持つコンサルタントです。以下の条件を踏まえ、生成AIを活用したキャンペーン施策のアイデアを5つ提案してください。

#背景・目的

来週の社内会議に向けて、生成AIを活用したキャンペーン施策を検討しています。

#条件

  • 概要・市場規模・収益モデルを記載
  • インパクトと実現可能性を10段階で評価
  • 各案は「|」を用いた表形式で出力

5.プログラミングコードの作成

Pythonのコードを生成するプロンプトについても、役割から出力形式まで指示しましょう。コードを修正したいときは、「条件」の欄に具体的な指示を書き込むと反映させやすくなります。

<プロンプト例>

あなたはPythonを扱うエンジニアです。以下の指示に従って、コードを作成してください。

#目的

九九を表として出力するプログラムを作成する

#条件

  • 計算結果のみ出力
  • ループ変数に i, j は使わない
  • 例外処理を含める

#出力形式

  • コード
  • 出力結果
  • コードの説明

生成AIでプロンプトを作成する際の注意点

生成AIでプロンプトを作成する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 同じプロンプトでも回答が一定しない
  • AIに学習されてしまうことがある
  • ハルシネーションが起こるリスクがある

それぞれの内容を解説します。

同じプロンプトでも回答が一定にならない

生成AIは、同じプロンプトでも一定の回答が得られるわけではありません。生成AIの多くは、多様な表現を生み出すために、ランダム性が組み込まれているためです。

そのため、一貫性が求められる業務では注意が必要です。ただし、「パラメーター」と呼ばれる変数を指定すれば、揺らぎを抑えられます。自社の業務データを活用できる生成AI「CELF AI」は、パラメーターで回答候補選びのランダム性を調整できます。

AIに学習されてしまうことがある

生成AIは、プロンプトの内容に従い、それを学習する形で回答を生成する仕組みです。そのため、基本的には入力内容が学習に使われ、他のユーザーに出力されるリスクがある点に注意が必要です。機密情報が漏洩するリスクが懸念されるため、安易に入力することは避けるのが賢明でしょう。

一方で、学習に利用されない仕組みを備えたサービスも存在します。「CELF AI」は、入力内容を学習に使わない設計を採用しており、情報漏洩を防止します。また、高速かつ安定した生成を実現する仕組みであるため、安心して活用できるでしょう。

ハルシネーションが起こるリスクがある

生成AIには、誤った情報を事実のように出力する、「ハルシネーション」のリスクがあります。結果に誤情報が含まれる可能性を理解して使う必要があり、検証と確認が欠かせません。

ハルシネーションを回避するための方法の1つとして、「RAG(社内情報活用)」が挙げられます。RAGとは、生成AIの大規模言語モデルのテキスト生成に、信頼性の高い社内情報などの検索を組み合わせることで、プロンプトのみのケースよりも出力精度を向上させるフレームワークのことです。

例えば、社内情報を活用した高精度のRAGを備えた「CELF AI」なら、独自データを活用した高精度な出力を実現します。

生成AIのプロンプトを活用して業務効率を高めよう

生成AIのプロンプトとは、生成AIから回答を得る際に必要な、ユーザーが与える指示や質問文のことです。プロンプトの質は、AIが出力する回答やコンテンツの精度を左右します。

ただし、プロンプトの工夫で生成AIの力を引き出せても、社内の正確な情報やナレッジと結びつかなければ、ビジネスの現場で本当の成果を出すことはできません。そこで注目したいのが SCSKの「CELF AI」です。

CELF AIは、ベクトル検索による高精度な社内データ活用(RAG)により、高精度の回答を生成するアプリを作成できることが特徴です。また、AI-OCRアプリも作成できるため、注文書・請求書・納品書などのPDFや画像をデータ化することで、紙帳票の自動処理への対応も可能です。

専門知識がなくても業務AIアプリを構築でき、表計算機能で抽出データをワンストップで集計・分析できる点も魅力です。業務効率化を目指す方は、ぜひお試しください。

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