DX時代のビジネスパーソンに求められるローコード開発

DX時代のビジネスパーソンに求められるローコード開発

DX時代のビジネスパーソンに求められるローコード開発 ノーコード・ローコード開発

ノーコード開発、ローコード開発とは?

ノーコード開発やローコード開発とは、IT専門家であるプログラミング言語の知見を持つ開発者ではないビジネスパーソンが、プログラミングをしない、もしくは少しのプログラミング量でアプリケーションを開発することです。一方で、IT専門家によるプログラミングを使ったアプリケーション開発では「プロコード開発」や「スクラッチ開発」と呼ばれています。昨今ではそのようなソフトウェアやサービスが増えており、MicrosoftのPower Apps、Googleが2020年1月に買収したAppSheet、AWSのHoneyCodeと、大手の海外ITベンダーが続々と提供を開始しており、大きく成長をしている市場となります。

ちなみに、ノーコード開発やローコード開発は、どんなシステムでも開発できるわけではありません。システムの複雑性や自由度が高いアプリケーション開発は困難ですが、簡易な業務アプリケーションの開発は、高い技術レベルがなくても短期に習得できるという特徴を持っています。

表:ノーコード開発、ローコード開発、プロコード開発の違い
表:ノーコード開発、ローコード開発、プロコード開発の違い

なぜ流行しているのか?

この背景には、新型肺炎コロナウィルスの発生によって、デジタル・トランスフォーメーション(ビジネス、業務のデジタル化)が企業ではより一層重要性を増し、加速していることがあります。企業で開発・リリースされるアプリケーションの数が、今後数年間で過去40年に開発・リリースされたものと同等数に膨れ上がると言われています。ただし、現在IT人材が30万人以上不足していると言われている日本の状況では、ビジネスニーズに対して、迅速に開発・業務改革をしていくことができません。IT専門でない企業が自分たちでアプリケーションを開発していく「内製化・社内開発」を推進していく必要があり、高い専門知識を有さなくても良いノーコード開発やローコード開発が求められています。企業の全社最適を担う基幹システムと言われる「財務会計システム」、「販売管理システム」、「人事給与システム」には優先的にIT専門企業へ「外注・委託開発」されがちですが、現場個別の業務効率化に関しては、優先度を下げられて効率化が進んでいないのが実情です。このような個別部門の効率化にこそ、ノーコード開発やローコード開発が適していると考えられます。

どのような業務に適用されるのか?

大多数の企業では、基幹システムの導入は進み、業務プロセスを整備・効率化を実現しています。ただし、実態としては各個別部門では基幹システムと業務の間にギャップがあり、そのギャップを埋めるためにExcelを活用しているケースは多いと思います。Excelは抜群に入力しやすい、簡単に誰でも使える、容易に計算をさせることができるなど多くのメリットがあり、多種多様な業務に役立っています。

表:基幹システムを補填するExcelが大活躍
表:基幹システムを補填するExcelが大活躍

「Excel業務は非効率」ということを言われることがありますが、それはExcelが抜群にマッチする領域とExcelの限界を超えてシステム化をすべき領域があるからと考えられます。これを業務アプリケーションにすることで、業務効率化だけでなく、ビジネス創造・変革のために、オウンドデータを用いた「データ利活用」にも大きく寄与します。(表参照)このようなアプリケーション化をすべき業務に対してノーコード開発、ローコード開発を活用できます。

ポイント これまでの苦労 メリット
EXCEL集計業務の
負荷低減
Excelフォーマットを各支店・店舗・部署などに配り、入力後に手作業で集計。 集計する必要がない(入力されたデータは集計作業なしでリアルタイムに参照)
集計元でチェックして、指摘があればメール・電話で修正依頼を催促する手間が大きい。 入力ミスを集計前に入力者がチェック・修正できる。
集計時に古いフォーマットのままで提出され再入力の手間が発生。 常に最新のフォーマットになる。
Excel業務、手作業による業務は属人化を招いているケースが多く、担当者離脱による対応が大きい。 業務の『属人化』を防ぐ。
データ利活用が可能 1つのファイルに全データを保存してファイルが開かない。ファイサーバーも肥大化。Excelで作った見積書がファイルサーバに散乱して探すのが大変。 大量のデータを取り扱える。(過去5年分、10年分の履歴など数百万件、数千万件でも保存可能)大量のデータからすぐにデータを探し出せる。
ファイルを手作業で結合・加工してCSVを作成して他システムへ連携させるなどの作業負荷がある。 自動的に結合・加工して他システムへデータを流し込める。
散乱していたり、複数に分かれてるExcelを手作業でマージしなければ、データの整理・分析ができない。 データの利活用が手作業なしに可能。
みんなで同時利用が可能 同じセルを編集しないのに、他の人が開いていると編集できない。途中まで作ったものが壊れることがある。 みんなで同時に編集可能。同時に利用しても壊れない。
権限、部門別に参照できるデータを制御する場合、複数のファイルに分割して配布。集計時に転記でまとめる。 1つの画面で権限、役割、部門別などに参照できるデータを制限可能。
重要な情報にアクセスして情報漏洩する危険性がある。また、情報漏洩した場合も追跡が困難。 重要な情報(個人情報等)を参照する場合にアクセスログを自動的に記録させる。

SCSKが提供する開発クラウドサービス「CELF」

「自分たちで自分たちの業務をカイゼン」というコンセプトのもと、ノーコード開発、ローコード開発、プロコード開発のすべてを実現することができるクラウドサービスです。Excelファイルから業務アプリを自動的に生成するノーコード開発から、さらに複雑な業務に対応するためにローコード開発で機能を追加することも可能です。

ノーコード開発
Excelファイルを業務アプリに自動変換
  • Excel集計業務が不要
  • データベースにデータ一元管理
  • 大量データ保管
  • 入力チェックによる入力ミスの排除
  • ログインによるセキュリティ強化
  • 共有ロックやファイル破損から回避
  • ファイルフォーマットの変更不可
  • Excelの『使いやすさ』はそのまま
ローコード開発
Excel自動変換後にカスタマイズ
  • 独自形式の報告・分析レポート出力
  • 権限によるデータ閲覧・更新範囲の制限
  • データ閲覧・更新者の追跡ログ
  • データの期限チェックとアラート通知
  • 申請・承認業務のワークフロー設定
  • CSVデータ変換・結合・出力・取込み

表:CELFはスキルレベル、システムの複雑度により「ノーコード開発」か「ローコード開発」を選択できます。各開発方法によって、実現できることが違います。

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