RPAツールは、年間で数十万円から百万円程度まで、幅広い価格帯で提供されています。必要以上に高機能で高額なサービスで予算を無駄にしないためにも、RPAツールを導入する際には、導入コストを比較することが重要です。
本記事では、RPAツールの概要を説明したうえで、安価でおすすめのツールをランキング形式で紹介します。
RPAツール・ソフトとは

RPAツール・ソフトとは、データ入力やファイル作成、システム操作など、さまざまなルーティン業務を自動化できるツールのことです。
ここでは、RPAツールでできることや特徴、種類について順に解説します。
- RPAツールの特徴と可能な業務
- RPAツールの種類は主に3つ
RPAツールの特徴と可能な業務
RPAツールは、業務手順をあらかじめシナリオとして作成し、ロボットに実行させることでルーティン業務を自動化できるツールです。クリック操作やデータ入力、ファイル保存、画面遷移などの一連の操作を再現し、人が行っていた以下のような作業を無人で処理できます。
- データ入力・転記
- ファイル作成・整理
- システム間のデータ連携
- 定型的な帳票作成
マクロやVBAがExcel内の処理に限られるのに対し、RPAは複数のシステムやアプリケーションをまたいだ操作に対応できる点が特長です。近年はノーコード型のRPAツールも増えており、プログラミングの専門知識がなくても導入しやすくなっています。
RPAツールの種類は主に3つ
RPAツールは、どの環境でロボットを稼働させるかによって、主に次の3種類に分けられます。
- サーバー型
- デスクトップ型
- クラウド型
デスクトップ型は、個々のパソコンにRPAをインストールして利用するタイプで、小規模な業務自動化や担当者単位での導入に向いています。一方、サーバー型はサーバー上でロボットを集中管理できるため、複数部門を横断した大規模な自動化や大量データ処理に適しています。
そしてクラウド型はWeb環境でRPAを利用でき、保守や更新の手間が少なく、初期費用を抑えて導入しやすい点が特長です。RPAツールは自社の業務規模や管理体制に応じて、最適なタイプを選ぶことが重要です。
RPAとAI(人工知能)やVBA(マクロ)との違い
RPAは、ルールが決まっている定型業務を正確に繰り返すことを得意とする自動化ツールです。一方、AI(人工知能)は、文章理解や判断など、状況に応じた柔軟な対応が求められる業務に強みがあります。定型業務を自動化する場合はRPA、柔軟な対応を求める場合はAIと、目的に応じて使い分けることが重要です。
また、VBA(マクロ)はExcelなどのOffice製品内の作業を自動化するためのプログラミング言語であり、操作範囲がOfficeに限定されます。これに対しRPAは、Office以外の業務システムやWebアプリケーションも含め、複数のツールをまたいだ操作を自動化できる点が特長です。
なお、近年では、RPAとAIを組み合わせることで、より高度な業務自動化を実現する動きも進んでいます。例えば、CELF AIとCELF RPAを組み合わせることで、定型業務から判断を伴う業務まで幅広い自動化が可能となり、業務効率化をさらに加速できます。
詳しくは、CELF AIの公式サイトをご確認ください。
https://www.celf.biz/ai
RPAツールを導入する際に必要な費用の相場
ツールによっても異なりますが、RPAツールを導入する際には以下の費用がかかることが一般的です。
- 初期費用
- 月額費用
- 運用・サポート費用
ここから、各費用がどのようなものなのかを解説します。
初期費用
RPAツールの初期費用とは、導入時に発生する設定作業や環境構築などにかかる費用のことです。導入するツールの種類によって、費用の目安は異なります。
- デスクトップ型:~100万円
- クラウド型:~50万円
- サーバー型:100万円前後
実際の初期費用は、利用規模や設定内容によって変動します。また、シナリオ作成や運用設計を外部に委託する場合や、大規模な業務自動化を行う場合には、初期費用が高くなるケースもあります。
導入時は、自社で対応する範囲と外部に依頼する範囲を整理したうえで検討することが重要です。
月額費用
月額費用とは、主にツールの利用料として毎月支払う金額を指します。
デスクトップ型・クラウド型の場合は、月額5〜50万円が相場の目安です。ツールを利用する人数・稼働するロボットの数・機能などが増えれば、その分金額も高くなるでしょう。また、サーバー型の場合は、状況によって100万円を超えることもあります。
なお、提供会社によって月額費用のケースもあれば年額費用のケースもあるため、注意が必要です。各ツールを比較する際は、月額費用を12倍して年額費用を計算したほうがわかりやすいでしょう。
運用・サポート費用
運用・サポート費用(保守・運用費用)とは、RPAツールを安定して長期的に利用するにあたって発生する費用を指します。具体例は、導入時にレクチャーを受けるためにかかる費用(導入支援費用)や運用管理にかかる費用、トラブル発生時のサポート費用などです。
導入支援費用には月数万円、トラブル発生時に外部に対応を依頼する場合には月数十万円から百万円前後かかることがあります。
RPAツールの導入メリット

RPAツールを導入することで、日常的な定型業務を自動化でき、業務効率化やコスト削減につながります。ここでは、RPA導入によって得られる主なメリットについて、具体的に解説します。
- コスト削減につながる
- ヒューマンエラーのリスクが軽減する
- 生産性が向上する
コスト削減につながる
RPAツールを導入することで、これまで人が対応していた定型業務を自動化でき、業務にかかる人件費や作業コストの削減が期待できます。シナリオを一度作成すれば、同じ作業を繰り返し実行できるため、採用や教育にかかるコストを抑えることが可能です。
とくに、データ入力や集計、システム間の情報転記といった単純作業をRPAに任せることで、作業時間を大幅に短縮できます。担当者はより付加価値の高い業務に集中できるようになり、結果として生産性向上と全体的なコスト削減につながります。
ヒューマンエラーのリスクが軽減する
RPAツールを活用することで、手作業による入力ミスや確認漏れといったヒューマンエラーの発生を抑えられます。あらかじめ設定したシナリオどおりに処理が行われるため、作業者の集中力や経験値に左右されず、安定した精度で業務を進めることが可能です。
また、業務手順が自動化されることで、担当者ごとによる品質のばらつきも解消されます。業務の属人化を防ぎながら、常に一定の品質を保てるため、全体の業務信頼性向上にもつながります。
生産性が向上する
RPAツールは24時間体制で稼働できるため、人の勤務時間に左右されずに業務を進められます。夜間や休日でも自動処理が可能になり、作業完了までの時間短縮や業務スケジュールの効率化が実現可能です。
また、大量のデータ処理やシステム間の連携作業も高速で実行できるため、業務全体の処理能力が向上します。対応スピードが早まることで、顧客からの問い合わせや依頼にも迅速に対応できるようになり、顧客満足度やサービス品質の向上が期待できます。
RPAツールを導入する際の選び方のポイント
RPAツールを導入する際の選び方のポイントは、主に以下のとおりです。
- 使いやすさを確認する
- 機能を確認する
- 導入コストを比較する
各ポイントについて解説します。
使いやすさを確認する
RPAツールを導入する際には、使いやすさを確認することがポイントです。
RPAツールを稼働させるためには、まず実行する処理の手順を定めた「シナリオ」を作成しなければなりません。そのため、導入を進める人やほかの担当者が操作しやすいツールを選ぶことが重要です。
シナリオの作成方法は、コーディングが必要なタイプや画面録画で対応可能なタイプ、ドラッグ&ドロップで簡単に設定できるタイプなど、各ツールによって異なります。
機能を確認する
備わっている機能はRPAツールによって異なるため、事前に確認しておきましょう。
なかには、AI機能を活用してシナリオを作成できるツールもあります。ただし、機能を充実させれば、その分費用がかさむ可能性が高い点に注意が必要です。
多くの機能が搭載されている点に注目するのではなく、まずは自社の業務効率化を図るうえで欠かせない機能が備わっているのかに焦点をあてるとよいでしょう。
導入コストを比較する
ツールによって導入コストが大きく異なるため、年額費用などを比較して選びましょう。人件費削減を主な目的としてツールを導入しても、初期費用や利用料金が高額であればかえって会社の経費がかさむことがあります。
なお、コストが安かったとしても使いにくかったり、機能が不十分だったりすることがあるため、導入時には今回紹介した3つのポイントを確認して総合的に判断することが大切です。
安価でおすすめのRPAツール10選
ここから、安価でおすすめのRPAツールのランキングを紹介します。1〜10位までのツール・提供事業者を以下の表にまとめました(※)。
| 順位 | サービス名 | 提供事業者 |
| 1位 | CELF | SCSK株式会社 |
| 2位 | EzRobot | Ezテクノロジーズ株式会社 |
| 3位 | AUTORO | オートロ株式会社 |
| 4位 | MACROMAN(マクロマン) | コクー株式会社 |
| 5位 | RPA EzAvater | 株式会社テリロジーサービスウェア |
| 6位 | UiPath Platform | UiPath株式会社 |
| 7位 | RoboTANGO | スターティアレイズ株式会社 |
| 8位 | BizRobo! | オープン株式会社 |
| 9位 | WinActor | NTTアドバンステクノロジ株式会社 |
| 10位 | RPA Robo-Pat DX | 株式会社FCE |
ここから、各ツールの料金に加えて、機能などの特徴も確認していきましょう。
(※)2025年12月6日現在、ITreview(https://www.itreview.jp)掲載で口コミが30件以上投稿されているRPAツールのうち、導入から1年間の料金が安い順にランキング
1位 CELF
画像参照元:https://www.celf.biz/
| CELF(クラウド版) | |
| 1年間利用する場合の金額目安 | 63,000円(RPAオプション:税抜4.2万円/年<1台>、CELFクラウド版:税抜2.1万円/年<1ユーザー>) ※RPAオプションの利用には、CELFクラウドの契約<10ユーザー以上>が必要 ※RPAオプションは1台から利用可 |
SCSK株式会社の「CELF」のクラウド版は、年間利用料金2.1万円(税抜)/1ユーザーに、RPAオプション4.2万円/年(税抜)を追加して利用できるRPAツールです。初期費用が不要で、低コストでRPAツールの運用を始められます。
「CELF」は、ノーコードでの業務アプリ開発機能とRPAエンジンを融合した、業務効率化ツールです。様々なデータベースやWebサイト、ファイルに散乱している集計に必要なデータをRPAで収集、CELFで作成した業務アプリの表計算機能を使って、CELFだけで集計のシステム化を完結することができます。
また、ドラッグ&ドロップでの簡単な画面操作により、今までRPAツールを利用したことがない方でもスムーズに運用できるでしょう。
「CELF」利用者の口コミ
引用元:https://www.itreview.jp/products/celf/reviews
ソフトウェア・SI|システム分析・設計|100-300人未満|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用
Excelライクの見た目・操作性で業務アプリを作成できる
見た目・操作性がExcelライクなので、業務でExcelを利用しているユーザーであれば抵抗感なく利用することができます。CELFアプリはノーコードまたはローコードで開発できるので、プログラミングの知識がなくても簡単に作成することができます。今まで使っていたExcelシートをCELFアプリの画面としてそのまま取り込むこともできます。
さらにExcelシートを直接CELFアプリにしてしまう「Excelファイルからアプリ作成」という機能があります。Excelファイルをアップロードしていくつかの設定を行うだけで、画面やテーブル、アクションセットを自動生成してすぐに使えるCELFアプリを作成してくれます。この機能で取り込めるExcelシートのフォーマットには制約がありますが、見積書や請求書のような単票タイプ、資産管理表や契約管理台帳のような一覧表タイプなど、よく使われるタイプに対応しているので、いろいろなシートをアプリに変換できると思います。
参考:SCSK株式会社「CELFとは」
参考:SCSK株式会社「価格」
参考:SCSK株式会社「CELF30日間無料トライアル」
参考:CELF RPA
2位 Ez Robot
画像参照元:https://ezrobot.biz/
| Ez Robot | |
| 1年間利用する場合の金額目安 | 600,000円(初期費用:0円、月額費用:税抜5万円)※PC1台あたり |
Ezテクノロジーズ株式会社の「Ez Robot」は、初期費用0円・月5万円(税抜)で利用できるRPAツールです。ただし、2台目以降利用する場合は、別途月4万円(税抜)かかります。
Ez Robotは、機能を選択したら詳細を記入するだけで操作が簡単な点が特徴です。初心者でも、手軽に操作できます。
また、Microsoft OfficeやWebブラウザ、インストール型アプリなどさまざまなアプリを操作できるのもEz Robotの強みです。会計事務所や保険代理店、不動産会社など、さまざまな業界で活用されているため、自社でも導入しやすいでしょう。
「Ez Robot」利用者の口コミ
引用元:https://www.itreview.jp/products/ezrobot/reviews
病院|経営・経営企画職|300-1000人未満|IT管理者|契約タイプ 有償利用
画像認識で多くのシステムに対応でき、サポート体制も充実!
EzRobotの特徴として“画像指定”と“サポート体制”に重宝しております。
画像の指定は、スクリーンショットの要領で簡単に使用可能となります。「指定した画像のこの部分をクリックする」とか、「指定した画像が出てくるまでスクロールする」などの指示ができるので、比較的どんなシステムにも対応できると思います。
実際に導入している専門的なシステムでの自動化を行った結果、画像読み込み機能にて問題なく実行できております。
アクション名は日本語で記載されており、アイコンや操作の説明文もあるので、使用していくうちに短期間で慣れていきます。また、設定した各アクションには、それぞれ任意のコメントも入力可能です。シナリオのアップデートの際にこのコメントが目印になり非常に便利な機能となります。
また、不明点あった際には無料のサポートがあり、とても相談しやすいのもポイントの一つです。サポートスタッフの方が一緒に考えてくださり、解決方法をご提案くださいました。また、各種マニュアル・解説動画があり、全体的にサポート体制が整っている印象です。
参考:Ezテクノロジーズ株式会社「EzRobotとは」
参考:Ezテクノロジーズ株式会社「PRICE 価格」
3位 AUTORO
画像参照元:https://autoro.io/
| AUTORO | |
| 1年間利用する場合の金額目安 | 600,000円+α(初期費用:要お問い合わせ、月額費用:税抜5万円〜) |
オートロ株式会社の「AUTORO」は、月5万円(税抜)から利用できるRPAツールです。ただし、ほかのツールの価格と比較する際は、AUTOROの機能によって月5万円を超える場合があること、別途初期費用がかかることに注意しましょう。
AUTOROの特徴は、視覚的でわかりやすく、ロボットに指示を出しやすい点です。また、Lite・Standard・Pro・Silver・Goldと、料金プラン・サポートプランの選択肢が豊富なため、導入の規模や希望するサポートに応じて自社にあったものを選べます。
「AUTORO」利用者の口コミ
引用元:https://www.itreview.jp/products/robotic-crowd/reviews
ソフトウェア・SI|経営・経営企画職|300-1000人未満|IT管理者|契約タイプ 有償利用
UIも優れており、初心者でも使いこなせるRPAツール
AUTOROのいいと思う点は2つあります。
1点目は優れたUI・UXです。
項目などもシンプルで直感的に利用できます。
またあらかじめ基本的なアクションが用意されており、ドラッグアンドドロップでRPAを使ったことがなくても最低限マニュアルを読めば簡単なワークフローはすぐに作成することができます。
2点目はサポート体制です。
これはオプションの内容にもよりますが、私はチャットサポートサービスを利用しており、レスポンスが早く助かっています。いろいろなワークフローを組んでいるとどうしても自分ひとりで解決することが難しい場面に遭遇しますが、たいていはチャットサポートで解消できます。総じて、AUTOROは初心者の方から幅広くお勧めできるRPAサービスです
参考:オートロ株式会社「AUTORO」
参考:オートロ株式会社「AUTOROの料金プラン PLANS & PRICING」
4位 マクロマン

画像参照元:https://www.macroman.jp/
| マクロマン(ベーシックプラン) | |
| 1年間利用する場合の金額目安 | 無料 |
マクロマンは、ツール利用料が無料で使い続けられる国産のデスクトップ型RPAツールです。パソコンの操作を記録するだけで自動化でき、ExcelやWeb操作、Outlookを使った業務など、日常的な定型業務をノーコードで自動化できます。
無料プランであっても機能制限がなく、スケジュール実行や条件分岐、ログ確認といった基本機能を一通り利用できる点が特長です。まずはコストをかけずにRPAを試したい企業や、小規模な業務自動化から始めたい場合に向いています。
「マクロマン」利用者の口コミ
引用元:https://www.itreview.jp/products/macroman/reviews#review-204362
食堂・レストラン|経営・経営企画職|100-300人未満|ユーザー(利用者)|契約タイプ 無償利用
簡単にRPAを始められる
とにかく簡単で、アクションを選んでコマンドの編集画面で、画面の指示に従って設定すれば良く、簡単にRPAを始められます。他のRPAソフトよりも操作が簡単で、エラーが発生しにくく安定的に稼働しています。
タイマー起動も行うことができ、しかも追加料金は不要です。
RPAでどのくらい業務効率が上がるのかわからないが、試してみたいという場合に導入のハードルが低いのでお勧めです。
このソフトでも充分に業務効率が向上しました。
5位 RPA EzAvater
画像参照元:https://ezavater.com/
| RPA EzAvater(フル機能ロボット) | |
| 1年間利用する場合の金額目安 | 750,000円(初期費用:0円) |
株式会社テリロジーサービスウェアのRPA EzAvaterは、年間75万円(税抜)で利用可能なRPAツールです。
また、シナリオ実行機能のみ可能な「実行専用ロボット」を追加するには年20万円(税抜)、複数ロボット管理機能を備えた「EzAvater管理サーバー」を導入するには年49.8万円(税抜)〜がかかります。
RPA EzAvaterの主な特徴は、国産ツールであることや多機能であることなどです。また、公式HPによると、サポート顧客満足度97%を得ています。
「RPA EzAvater」利用者の口コミ
引用元:https://www.itreview.jp/products/ezavater/reviews
旅館・ホテル|営業・販売・サービス職|20-50人未満|IT管理者|契約タイプ 有償利用
直感的に操作できる
操作が非常に簡単で、初級・中級の無料セミナーを受講すれば簡単なシナリオはすぐに作成可能。
サポートサイトのアドバイスも分かりやすく「ヒント事例」がたくさんあり便利。
月に1度の無料相談会もあり毎月参加している。エンジニアの生の意見が聞けて1時間でも非常に有意義な時間を獲得できている。
参考:株式会社テリロジーサービスウェア「EzAvaterとは?」
参考:株式会社テリロジーサービスウェア「価格・サポート」
6位 UiPath Platform
画像参照元:https://www.uipath.com/ja
| UiPath Platform(Proプラン) | |
| 1年間利用する場合の金額目安 | 781,200円+α※1ドル=155円で計算(初期費用:要お問い合わせ、月額費用:420ドル〜) |
ニューヨークに本社を構える海外企業が提供する「UiPath Platform」は、月420ドルから利用できるRPAツールです。ただし、別途初期費用がかかる可能性があります。
UiPath Platformの主な特徴は、幅広い業界で採用されている点です。銀行・金融や製造業だけでなく、医療や公共部門においても活用事例があります。公式HPによると、製造タスクの60%、銀行・金融サービス・保険プロセスの43%、医療・社会福祉活動の36%で自動化を適用できるとのことです。
「UiPath Platform」利用者の口コミ
引用元:https://www.itreview.jp/products/uipathplatform/reviews
食料品|人事・教育職|100-300人未満|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用
StudioXで日常業務を自動化
優れている点・好きな機能
・ドラッグアンドドロップでロボットを組み立てることができるので、比較的直感で操作できる
・ExcelやWord、Webスクレイピングにも対応しているので、日常業務の自動化に適している
・ユーザーが質問しあうフォーラムがあるので、その内容を見ることで自身が抱える疑問を解決することができる
参考:UiPath「業界向け自動化ソリューション」
参考:UiPath「プランと価格」
7位 Robo TANGO
画像参照元:https://robotango.biz/
| Robo TANGO(基本プラン) | |
| 1年間利用する場合の金額目安 | 880,000円(初期費用:10万円、月額費用:税抜6万5,000円) |
スターティアレイズ株式会社が提供している「Robo TANGO」の「基本プラン」は、1ライセンスあたり初期費用10万円・月6万5,000円(税抜)で利用できます。
Robo TANGOの主な特徴は、国産のデスクトップ型ツールである点や、専門技術・知識なしでも操作できる点です。従業員がいつも実施している作業を録画することにより、手軽にRPAロボットを作成できます。
なお、初期費用15万円・1ライセンス9万5,000円/月で提供している「リモレクライトプラン」は毎月定期的にレクチャーを受けられるプランのため、集中的にRPAを作成・運用したい方向けです。
「Robo TANGO」利用者の口コミ
引用元:https://www.itreview.jp/products/robotango/reviews
その他小売・卸売|経営・経営企画職|20人未満|導入決定者|契約タイプ 有償利用
一つ作れば使い回しが簡単
2021年に導入しました。導入支援を受けましたが、会社に来てくれて文字通り手取り足取りロボットの作り方を教えてくださいました。おかげで、社内で複数メンバーがロボットを作ったり直したりできるようになりました。
社内では意外と似たような定型作業がありますが、一度ロボットを作ると、それをコピーして手直しすることで簡単に新しいロボットが作れます。1ライセンスで5台使用できるので、1人が作ったロボットを共有することでさらに使い回しの幅が広がっています。
RPAを導入したいけれどコストパフォーマンスが心配という企業は多いと思います。
小さな作業でも気軽にロボットを作り、活用できる環境ができるRoboTANGOはお勧めです。
参考:スターティアレイズ株式会社「RoboTANGOとは」
参考:スターティアレイズ株式会社「Plan 料金・プラン」
8位 BizRobo!
画像参照元:https://rpa-technologies.com/
| BizRobo!(mini) | |
| 1年間利用する場合の金額目安 | 900,000円(初期費用:0円) |
オープン株式会社の「BizRobo! mini」は、初期費用なしで年額90万円(税抜)で利用できるRPAツールです。
BizRobo! miniの主な特徴として、稼働したロボットの履歴を確認できる点が挙げられます。ロボットが予定どおりに稼働したのか、エラーが起きた際にどのように作動するのかなどを確認できるため安心でしょう。
なお、クライアント型のBizRobo! mini以外に、サーバー型の「BizRobo! Basic」や「BizRobo! DX Cloud」もあります。サーバー型の2タイプは、BizRobo! miniと異なりプロジェクト管理や実行ユーザー管理などができる分、初期費用がかかり、年額も高くなる点に注意が必要です。
「Biz Robo!」利用者の口コミ
引用元:https://www.itreview.jp/products/bizrobo/reviews
情報通信・インターネット|営業・販売・サービス職|100-300人未満|ユーザー(利用者)|契約タイプ 分からない
初心者でも非常に使いやすいRPAです!
他製品のRPAを使用したことがあるのですが、やはり比較してもBizRobo!は非常に使いやすい製品かと思います。
中央の画面をマウスでポチポチと操作するだけで、簡単に作業フローが作成できます。
また、ループや条件分岐なども左から右へと記録されるので視認性も良く、便利です。
参考:オープン株式会社「BizRobo! mini」
参考:オープン株式会社「BizRobo! 製品の比較 : 環境構成」(PDF)
9位 WinActor
画像参照元:https://winactor.biz/
| WinActor(ノードロック版 フル機能版) | |
| 1年間利用する場合の金額目安(2025年1月〜価格改定予定) | 908,000円(初期費用:要お問い合わせ) |
「WinActor」のフル機能版(ノードロック版)は、年額90.8万円(税抜)から利用できるRPAツールです。インストールしたPCのみで利用可能なノードロック版に対し、購入したライセンス分利用できるフローティング版もあります(オープン価格)。
WinActorの特徴は、NTTの研究所で誕生した純国産ツールである点です。そのため、NTTデータ・全国のパートナー企業が導入や運用をサポートしています。
また、自動化したい作業内容を入力するだけでノーコードで自動的にシナリオのひな形を作成できるため、初心者でも使いやすいでしょう。
「WinActor」利用者の口コミ
引用元:https://www.itreview.jp/products/winactor/reviews
病院|経営・経営企画職|1000人以上|ユーザー(利用者)|契約タイプ 有償利用
欠かさない存在になってきました
エクセルなど手作業で行うと数時間かかるものが、数分もしくは数十分で出来るようになりました。
また、数十通のメールを送る作業に数十分かかるような時、人が行う数時間は非常に大変ですが、「WinActor」であればシナリオを開始すれば数十分放置しておくだけで良いので、助かっています。
参考:NTTアドバンステクノロジ株式会社「WinActorとは」
参考:NTTアドバンステクノロジ株式会社「WinActor 詳細機能」
10位 RPA Robo-Pat DX
画像参照元:https://fce-pat.co.jp/
| RPA Robo-Pat DX(フル機能版) | |
| 1年間利用する場合の金額目安 | 908,000円(初期費用:無料) |
株式会社FCEの「RPA Robo-Pat DX」のフル機能版は、月額12万円(税抜)で利用可能なRPAツールです。また、実行専用ロボは、月額4万円(税抜)で利用できます。
RPA Robo-Pat DXの特徴は、無料で充実したサポートを受けられる点です。また、2泊3日限定でフル機能版を安く利用できる方法もあるため、短期間での使用を検討している場合にも役立ちます。
「RPA Robo-Pat DX」利用者の口コミ
引用元:https://www.itreview.jp/products/robo-pat/reviews
専門(建設・建築)|社内情報システム(CIO・マネージャ)|100-300人未満|導入決定者|契約タイプ 有償利用
比較的柔軟に使えるRPAです
RPAツールは色々ありますが、
機能面の良し悪しとコストが意外に比例していません。
比較的手ごろなRPAを一通り試行して見ましたが、ロボパットはコスパがが良い方と思います。
画像認識、コマンド、まあまあ条件分岐なども対応してくれます。
高価なRPAは試行していないので分かりませんが、
業務活用で費用対効果を出すには良いツールと思います。
参考:株式会社FCE「ロボパットDXが選ばれる理由」
参考:アイティクラウド株式会社「ロボパットDXの価格(料金・費用)」
無料のRPAツールを利用する場合の注意点
紹介したRPAツール以外に、無料で利用できるツールもあります。ただし、無料のツールを利用する際には以下の点に注意が必要です。
- 一部機能が制限されている可能性がある
- サポート体制が整っていない可能性がある
それぞれ解説します。
一部機能が制限されている可能性がある
無料のRPAツールを利用する場合は、機能などが一部制限されている可能性がある点に注意しましょう。
たとえば、使用できる期間が限られている、高度な機能を利用できない、作成できるシナリオの種類が限定されるなどが考えられます。そのため、複雑な業務を長期にわたって効率よくこなすためには、有料版のほうがスムーズに運用できることが一般的です。
サポート体制が整っていない可能性がある
無料のRPAツールのなかには、サポート体制が整っていないものがある点にも注意が必要です。
サポート体制が整っていないと、トラブルが発生した際に解決までに時間を要します。その結果、業務に重大な支障をきたすこともあるでしょう。
また、無料で導入支援が不十分であれば、RPAツールの利用をすぐに始められません。さらに、日本語にも対応していなければ、説明を読んでも操作方法を理解することが困難でしょう。
RPAツールはコスパが高いものを選ぶことがおすすめ
会社にRPAツールを導入することで、業務の効率化・人件費削減や、ヒューマンエラーの軽減などの期待できます。
RPAツールのなかには無料で利用できるものもありますが、機能が制限されていたり、サポート体制が整っていたりする可能性がある点に注意が必要です。そこで、RPAツールを導入する際には、安価でありながらも、必要最低限の機能を備えたものを選ぶことがおすすめです。
ランキング1位のSCSK株式会社「CELF」のクラウド版は、年間約25万円と低コストで利用を始められるRPAツールです。Excelのように操作できて初心者でも簡単に開発できるため、新たにRPAツールの導入を検討している場合はぜひお問い合わせください。



