園児の個人情報、保育記録などを、CELFでデジタル管理
教職員の事務作業を軽減し、園児と接する時間を増やす

学校法人神戸学園 神戸幼稚園

業種: 教育

対象部署: 学務

対象業務: 園児の個票(個人情報や保育記録など)管理業務

多忙な幼稚園教諭の業務を効率化し、園児と接する時間を増やしたい

埼玉県さいたま市の学校法人神戸学園 神戸幼稚園は、昭和26年に開園した歴史ある幼稚園だ。「子どもらしい子どもになる」を教育方針に掲げ、“遊び”を通して園児たちの心身の健全な発達を育んでいる。また、2歳児のプレ保育、共働き家庭等の子育て支援に注力しているのも大きな特徴だ。特に子育て支援に関しては、早朝や保育終了後をはじめ、夏・冬・春の長期休業中の預かり保育も実施し、「さいたま市子育て支援型幼稚園」にも認定されている。

学校法人神戸学園
神戸幼稚園
園長 千代田 正美 氏

このように熱心に幼児教育に取り組んでいる神戸幼稚園の千代田正美園長の頭の中にあったのが、「幼稚園教諭の業務を軽減したい」ということだ。
幼稚園の保育時間は基本的には9時から14時までだが、前述したように預かり保育もある。加えて、保育日誌の記入、明日の準備、月間や年間の指導計画案作成などのデスクワークのほか、保護者との面談が入ることもある。
「幼稚園教諭は保育以外にも相当な時間を費やしています。その時間を少しでも軽減することで、もっと子どもたちの成長に意識を向ける時間を増やしたいと長年考えていました」と千代田園長は話す。

紙でファイリングされた「個票」を探すのに時間かかる

保育以外のデスクワークも、幼稚園教諭にとって重要な業務だ。しかし、その中にも効率化できる無駄な時間が存在していた。それは、資料を探す時間だ。幼稚園では、園児ごとに「個票」を作り、個人情報や集金記録など、様々な情報を記録している。園児の生活ぶりや、親族からの相談など様々な情報について教諭が書き込みを行う個票には、教育の質向上につながる大きなヒントが記されている。
神戸幼稚園ではこれまで、紙の個票をファイリングし、必要になるとその都度ファイルから必要な個票を探し出していた。同園では、保存が義務付けられている10年を超える個票を保存しているため、その数たるや膨大だ。
「職員会議では、現在在園中の園児の話題から、かつて在園していた兄弟の話題になることもあります。また、かつて成功した取り組みを振り返る際に、過去の個票を取り出して参考にする場合もあります。そういうときにはファイリングしてある過去の個票を探し出すのですが、必要な個票を探すのは容易ではありませんでした」(千代田園長)
個票を探す時間を削減できれば、無駄な時間を費やすことなく、業務効率の向上につながる。これまでのように紙をファイルリングするのではなくデジタル化すれば、従来かかっていた個票探しのための時間が大幅に削減できる。そう考えて、神戸幼稚園では2019年8月にCELFの導入を決断した。

ITに詳しい人材がいない幼稚園にとって重要な、パートナーの存在

CELF導入にあたって相談相手となり、様々なアドバイスや支援を行ったのが、さいたま市でWebサイト制作事業を展開する株式会社コミュニティネットだ。実は同社は、さいたま市の「さいたま市幼稚園魅力発信支援事業」で、神戸幼稚園のWebサイト制作を支援した経験があった。

株式会社コミュニティネット
代表取締役 今井 房子 氏

コミュニティネットの代表取締役 今井房子氏は、CELFとの出会いを次のように話す。「当社では主にWebサイト制作やITスクール運営を事業の中心としていましたが、さいたま市の幼稚園魅力発信支援事業の担当者から勧められたのがCELFでした。幼稚園がCELFを使うことで、業務効率の向上に役立てられると考えたのです」と振り返る。
アプリケーション開発経験のあった同社は、すぐにCELFの仕様を確認。SCSKが提供するオンラインセミナー動画や資料で、CELFでのアプリケーション開発を学習した。数多くの幼稚園のWebサイト制作に携わってきたコミュニティネットには、幼稚園の業務そのものに対する知見があり、どの部分をIT化すれば業務改善につながるかをイメージできていたことも大きなアドバンテージとなった。

「そこで千代田園長に、先生方の業務効率化のためにICT補助金を使ってCELFを導入してはどうかと提案したのです」(今井氏)千代田園長にとっても、IT活用をアドバイスしてくれるコミュニティネットはありがたい存在だった。そもそも幼稚園には、一般企業のようにIT担当者がいるケースが少ないからだ。
「現状のやり方を変えるには大きなエネルギーが必要です。幼稚園が、自分たちだけの力で変わろうとしても、日々の業務に忙殺されて簡単には変えられません。Webサイト制作をお手伝いいただいたときに生まれた強い信頼感もあり、コミュニティネットさんに全面的にお任せすることにしました」(千代田園長)

大企業でも豊富な実績がある、CELFの安全性を評価

神戸幼稚園がCELFを導入する過程で特に気を配ったのが安全性やセキュリティの問題だ。園児の個人情報が外部に流出することはあってはならないし、CELFがクラウドベースだという懸念もあった。
これについて今井氏は、「CELFの導入実績には大企業が数多く名を連ねています。自分たちでサーバーを運営する、クラウドを利用するということであれば不安もあったかもしれませんが、SCSK自体が自社でも利用している実績のあるクラウドサービスということで、安心して導入を決めました」とCELFの実績を評価する。また千代田園長も、「クラウドに情報を上げるということに関しては、保護者の方から承認を得るようにしています。また、コミュニティネットさんが遠隔管理できるように専用のパソコンを導入し、使用後はログアウトを徹底するようにするなどの情報漏洩対策を行っています」と、十分な対応を行っていることを説明する。

業務効率の向上が教育・保育の質的向上に。活用の幅を広げたい

千代田園長はCELF導入による効果を次のように話す。
「個票がデジタル化されることで検索性・一覧性が向上し、探すための時間が大幅に短縮でき、その時間を保育など別の業務に費やせるなど、保育・教育の質の向上につながります。加えて、教諭が過去の事例をすぐに参考にできることで、教諭同士の共通の理解に役立ち、若手教諭の早期育成やスキルアップになるという副次的効果も期待できます。また、紙ベースだと整理する場所も必要ですが、デジタルだとそれも必要ありません」
また今後について千代田園長は、「教育・保育の質的向上を実現するために、他の業務で活用できるところがないか考えていきたいと思います。また、こうした取り組みを他の幼稚園にも紹介して、幼稚園全体の質を高めることが大切だと感じています」と展望する。
ベンダーである今井氏も、「他の幼稚園では、CELFのRPA機能を活用して会計業務の効率化を進めています。これからもITで幼稚園の業務効率化を支援していきたいと考えています」と意欲的だ。
教諭が園児たちの成長に意識を向ける時間を増やして、教育・保育の質を高める――幼稚園における業務改善に、これからもCELFが一役かっていきそうだ。

企業情報

企業名学校法人神戸学園 神戸幼稚園
業務内容
    昭和26年に開設。現在は年少2クラス、年中1クラス、年長1クラスによる教育を行っている。
    「8時間以上開園」「夏休みなどの長期休業期間中も通える」「保育所並みの費用負担で通える」などを実践することで共働き家庭等の子育てを支援し、さいたま市から「子育て支援型幼稚園」として認定を受けている。

導入事例